子宮頸がん検査…DIYキットで自宅検査実現か

■もしNHSが子宮頸がんの自宅用検査キット配布を実現させれば、100万人以上の女性が子宮頸がん検診を受けるだろうと研究者たちは予測している。BBC（電子版）が報じた。

英国では毎年3000人以上の新たな子宮頸がん患者が報告されている。英国在住の女性は25～ 65歳までの間、３～５年ごとに子宮頸がん検診（スメアテスト）を受けるようGP（地元医）から勧められるが、イングランドでは約460万人の女性（検診を打診された人の約３分の１）が受診していないという。検査キットの試験運用を担当するシニア・コンサルタント、メイリード・ライオンズ氏は「子宮頸がん検診はこの20年、減少の一途をたどっています。多くの女性が検診を不快な体験だと感じ、忙しかったり、恥ずかしいと思ったりして避けがちです。この自己検査が一般化すれば受診者が増えるはず」と分析。

2021年にはロンドンの５つの地区で試験的に導入され、２万7000個の検査キットが配布された。検査は長い綿棒のようなものを使用し、膣の内壁を約20秒間こするだけ。綿棒は検査機関に送られ、陽性であればさらに詳しい検査を受けることになるという。こうした自己検診は、すでにオーストラリア、オランダ、デンマーク、スウェーデンで実施されている。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)