■ ハローキティは何者かと問われたら、ほとんどの人が「ネコ」と答えるだろう。しかし、このキャラクターの制作者らによると、どうやらハローキティはネコではないらしい。日本のファンの間では広く知られている事実だが、初耳だった海外のファンの間で小さな衝撃と混乱を生んでいる。
ハローキティは今年、誕生から50周年を迎えた。米NBCのサバンナ・セラーズ氏が、サンリオの重役ジル・クック氏にインタビューしている動画がTikTokで話題になっている。映像の中でジル氏は「ハローキティはネコではなく、ロンドン郊外で生まれ育った少女」だと主張。さらに「ママとパパがいて、双子の姉妹ミミーは親友でもあります。彼女はクッキーを焼いたり新しい友達を作ったりするのが好きです。体重はリンゴ3個分、身長はリンゴ5個分です」と語った。
ムムムムム。なるほど、サンリオのウェブサイトにもハローキティの両親がメアリーとジョージであること、さそり座で血液型がA型であることなど、ハローキティに関するプロフィールが紹介されている。またハローキティはペットの猫を飼っており、これは彼女の父親からプレゼントされたチャーミー・キティだという。
当然ながらSNSユーザーは、この発見にとんでもなく困惑している。事態を飲みこめない英米のファンたちがTikTokに思いのたけを書き込んでいる。「彼女にはヒゲと猫耳がある。彼女は猫だ。これは心理的虐待か? 私は今、熱病の夢の中にいるのだろうか?」「彼女は猫だ。ハローキティ本人が私は猫じゃないと言おうが、そんなの関係ない。80年代から私の中にいる子どもの私が、彼女は猫だと言っている」「この女の人が何て言おうが、ハローキティは猫。これからも変わらない」「ハローキティは日本のものだと思っていた。いつからロンドンが関係しているの?」「身長はリンゴ5個分なのに、体重はリンゴ3個分しかない? ハローキティでさえ、あり得ない美のスタンダードを子どもたちに提案している」。全く人騒がせなネコ! いや、少女? 結局何者? 関係ないけど、ドラえもんはネコ型ロボット。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
「ハローキティはロンドン郊外で生まれ育った少女」だと主張する、サンリオの重役ジル・クック氏のインタビュー動画はこちらから。© TODAY