■大英博物館のグレートコートの中央に建つリーディングルーム(図書室)が、今月から11年ぶりに一般公開されている。英各メディアが伝えた。
このリーディングルームは1857年に完成。ローマにある神殿「パンテオン」の円堂とドーム型の屋根を模した建物で、全長40メートルに及ぶ本棚が壁にそって設えられている。かつてはカール・マルクスやアーサー・コナン・ドイル、ブラム・ストーカーなど数多くの著名人が足繁く通った場所。1997年に大英図書館が開館すると、500万冊もの膨大な蔵書が新図書館へ移送され、リーディングルームは改修工事を終えた2000年に再オープン。しかし、2013年に再び閉鎖されて以降はほぼ非公開となっていた。
このほど、元財務大臣で大英博物館の会長を務めるジョージ・オズボーン氏が昨年、リーディングルームの公開を提案。7月から無料で一般公開されており、予約なしで誰でも見学できる。また、23日からは毎週火曜11時と12時の2回、20分の無料ガイドツアーも行われる予定。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)