■週刊「ジャーニー」2月8日号で、サービスチャージやチップに関して英国人が怒りの声を上げ始めたという記事を取り上げた。かつて英国のレストランにサービスチャージはなかった。90年代末か今世紀頭辺り、少し高級な店で遠慮がちにサービスチャージの請求が始まった。メニューの片隅に小さく「suggested(サジェスティッド)」、つまり「提案」という形で10パーセントとか12.5パーセントと書かれていた。提案なので納得いかなければ断ることもできた。

時が経ち、いつしかサービスチャージは一般的な店でもほぼ強制となった。椅子を引いてくれたり、トイレに立つとそっとナプキンを畳んでくれていたり、ワイングラスの減り具合に目配りしたりしてくれるならまだしも、食事を運んで来るだけのサービスに12・5パーセントのサービスチャージって意味が分からない。一切要求しない殊勝な店もあるが、逆に15パーセントを請求する店もある。気前よく1本1000ポンドのワインを開けたらそれだけでサービスチャージは125~150ポンドだ。コルク栓開けてグラスに注ぐだけなのに。チップなしで最高のサービスが受けられる日本から来た人の多くはアゴ落ち膝ガクで困惑する。
ごく当たり前の給仕に対してサービスチャージを請求した上、カード決済の際「gratuity(グラテュイティー)を追加するか?」と聞いてくるチャレンジャーもいる。決済マシンの画面には「10%」「15%」「20%」などと細かく表示されることがある。「グラテュイティー」とは「感謝」の意味だが要はチップだ。
サービスチャージの名の下、強制的に12.5%の感謝をさせられたばかり。まだまだもっともっと感謝しろと言うの?「グラテュイティー」がチップなら、サービスチャージって一体何だ?ケチだ貧乏人だと罵られようが勇気を振り絞って「グラテュイティー(はどうしますか)?」には「No」ボタンを押し続けている。(編集部T)By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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