■ドイツ系格安スーパー「アルディ」の代表が、近年の長引く生活費危機は人々の買い物習慣を大きく変化させたと話し、たとえ経済が持ち直してもこの習慣は今後も続くだろうと分析している。BBC(電子版)が伝えた。
買い物客が節約を心がけるようになったため、スーパーマーケットの安価な自社ブランド商品が売上げを伸ばしている。今や買い物客が購入する商品の半分以上を、スーパーの自社商品が占めているという。
「生活費危機が終わったとしても、この傾向は今後も続くだろう」とアルディのジャイルズ・ハーリー代表は分析しており、同社の自社商品の売上げはブランド商品の2倍のペースで成長していると語る。アルディは過去1年で100万人近くも顧客を増やし、英国の世帯の3分の2がアルディで何らかの買い物をするようになったという。
アルディが販売する商品の大半は自社ブランド品。同社は昨年12月末までの1年間の決算を発表しているが、英国での売上高は約20億ポンド増の155億ポンド。他の大手スーパが軒並み減益を報告している中、アルディは営業利益も1億7870万ポンドと前年の約3倍に増加するなど絶好調。同社は昨年、「モリソンズ」を抜いて英国第4位のスーパーになった。
アルディは今後英国の店舗数を1500店舗まで増やすという長期目標を掲げており、9月初めにはウォーキングに1000店舗目をオープン。今後2年間で、新店舗開店のため、さらに14億ポンドを投資する計画という。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)