■ 世界87ヵ国を対象に、70以上の要素を分析。さらに1万7000人以上を対象に実施した聞き取り調査の結果、世界最高の国が決定した。英各メディアが報じた。
調査を実施したのは、USニュース&ワールドレポート、マーケティング会社WPP、ペンシルベニア大学のビジネススクールによる共同チーム。調査カテゴリーには、人権問題や気候変動などへの社会的貢献度、遺産、食べ物、文化的魅力のほか、生活の質、雇用市場、所得平等、教育制度などの要素が含まれている。
その結果、世界一の座に輝いたのはスイス。失業率や汚職の少なさ、文化的影響力の高さなどが評価された。2位はカナダで、ハイテク産業社会、良好な雇用市場、教育・医療制度、安定した経済・政治状況が評価された。3位はスウェーデン。GDPのおよそ1%が人道支援に当てられ、最も寛大な国民性を持つと評価された。また、家族的な国であることも高い評価を得た。4位はオーストラリア、5位は米国。そして6位に日本が入った。
英国は9位。上位10国のうち半分をヨーロッパ大陸が占めた。USニュースによると、英国は「世界的な影響力」「最先端の科学技術」「世界トップクラスの大学」が高い評価を得た。起業家精神、文化的影響力、権力の分野では最も優れていたが、生活費の高さは世界最低点を獲得した。
一方、日本の総評は「世界有数の識字率と技術の先進性が認められた。国土の大部分は山地や森林に覆われているが、人々は都会的なライフスタイルを送っている。長い間、近隣諸国から文化的な影響を受けてきた日本は、今日、古くからの伝統と西洋の生活様式を融合させている。世界第3位の経済大国である日本は、2011年の東日本大震災による製造業の混乱からほぼ立ち直った。自動車、電子機器、鉄鋼の世界最大の生産国のひとつ。茶道、書道、華道などの伝統芸術は世界的に認知され、庭園、彫刻、詩歌など独特の遺産がある。世界遺産が10以上あり、寿司の発祥地でもある」とのこと。米国での調査だから、かなり偏りがあるだろうけど、6位はまあまあ納得が行く順位、かな。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)