■人々が物価上昇に苦しむ中、現金での支払いが昨年、10年ぶりに増加したという。英各メディアが報じた。
実際には全決済の半分をデビットカードが占め、過去最高を記録。その意味で現金決済の数字は小さなものでしかないが、増加したのは事実。現金による支払いが増えた理由として「現金の方がお金の管理がしやすいから」という消費者心理があると説明されている。データを集計したUKファイナンスによると昨年、月に1回、または1度も現金を使わなかった人は2200万人近くいたという。一方で現金しか使わなかったという人は100万人弱だった。
デビットカードでの支払いが増えた理由として、以前はコインで支払っていたような少額の買い物にコンタクトレスカードを使用するようになったため。1回のコンタクトレスカードで決済される平均額は15.10ポンドだった。
UKファイナンスによるとコンタクトレスカード決済増加理由のひとつに、週の半分程度が在宅勤務でそれ以外の日だけ通勤する、ハイブリッド勤務の定着があげられている。オフィスへの出勤が減り、年間定期券や月間定期券の購入が低迷。代わって乗客は移動の度にデビットカードで運賃の支払いを行うようになった。またスーパーマーケットで週1回、山ほど買い物をしていた人たちが、最近は小まめに通って必要なものだけチビチビと買うスタイルに転じていることを示すデータもある。なんだが世知辛いニュース。早く爆買いしたいなー。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)