■ ダイアナ元妃が生前所有していたジュエリーが、ウクライナ紛争の戦費調達の一環としてオークションに出されることになった。英メディアが報じた。
ダイアナ元妃とともに事故で亡くなったドディ・アル・ファイド氏が生前、彼女に贈ったと言われるダイヤモンドとパールのネックレスとイヤリングのセット「スワンレイク・スイート」が6月、オークションに出品される。このジュエリーはダイアナ元妃がロイヤル・アルバート・ホールで催された「白鳥の湖」のガラパーティーに出席した際に身につけたもの。元妃にとっては、これが最後の公式行事となった。
いずれも彼女のためにデザインされた特注品で、デザインにはダイアナ元妃自身のアイディアも盛り込まれているという。イヤリングはネックレスとお揃いで作られていたが、完成前にダイアナ元妃は死去した。
元妃がロイヤル・ファミリーの一員であった時に身に着けたジュエリーのほとんどは、王室が所有するものだった。そのため、彼女個人が所有したジュエリーが公式にオークションに出されるのは今回が初めて。ダイアナ元妃の死後、遺族はこのネックレスとイヤリングの販売を許可。1999年に米国の実業家が100万ドル弱で購入し、収益の一部はユニセフに寄付された。しかし2008年の不況時に、英王室ファンのウクライナ人に売却された。ウクライナ紛争が長期化する中、現在の所有者はジュエリーを手放し、その収益をウクライナに寄付する決意をしたという。
ネックレスには合計51カラット、178個のダイヤモンドが使用され、お揃いの12ミリ南洋パール5個が組み合わされている。ニューヨークのガーンジーズ・オークション(Guernsey's Auction)は「おそらく400万から1100万ポンド(約6億8000万円~18億7000万円)の値がつくのではないか」と話している。
同社のアーラン・エッティンガー代表は「多くの偉大な人物が姿を消していく中、ダイアナ元妃は生前と少しも変わらずに今も輝きを放ち続けている」と語った。ニューヨークでのオークションは6月27日が予定されているが、その前にロンドンでも展示される予定。おひとついかが?By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)