
■バッキンガム宮殿の衛兵交代セレモニー。国内外の観光客に大人気だが、元衛兵の証言により目を覆いたくなるような兵舎環境の劣悪さが暴露された。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。
バッキンガム宮殿からわずか300ヤードの区画に佇むウェリントン・バラック(兵舎)。コールドストリーム近衛歩兵連隊(The Coldstream)、近衛歩兵第一連隊(Grenadier)、アイリッシュ、スコッツ、そしてウェールズ近衛連隊の5連隊が駐屯している。

1660年から現在に至るまで、君主と宮殿を守る重要な任務を担ってきた近衛兵たちは、バッキンガム宮殿やセント・ジェームズ宮殿外で警護にあたっている。しかしこの度、元衛兵がウェリントン兵舎を「不快」で「刑務所より劣悪」と暴露。きりっとした立ち姿とのギャップに人々は衝撃を隠せないでいる。
刑務所の方がまし
匿名希望の元コールドストリーム近衛歩兵は「とても重要な任務を負わされている割に兵士たちの扱いは酷いものだっだ。刑務所の囚人たちの方が我々よりずっといい生活をしているのではないか」と話した。「兵舎の外観は素晴らしいが、一歩中に入ればとんでもなく不潔だ。観光客は門の前に立っている兵士の写真を撮るが、中の兵士の生活がどうなっているのか、きっと想像すらできないだろう」。この衛兵は、あまりに劣悪な生活環境を理由に、最近コールドストリーム近衛歩兵連隊を辞めたと明かした。

「ゴミ箱の中でネズミが死んでいるので朝掃除をしなければならない。宿泊施設内にはゴミが溢れ、トイレの悪臭も耐え難い。すべての問題は衛兵兵舎だけで起こる。将校の棟では起こり得ない。もはや我慢ならなかった。数年間我慢したが何も変わらなかった。英国国民はこの国の兵士がどのような扱いを受けているのか知る必要がある」と話した。
食物連鎖の最下層
ウェリントン兵舎は故エリザベス女王の葬儀「ロンドンブリッジ作戦」で重要な役割を果たした。昨年9月の女王の葬儀に参加した数百人の兵士もこの兵舎で生活し、女王の棺を運んだ近衛歩兵第一連隊女王中隊の8人も前夜この兵舎に滞在していた。

元衛兵は「我々は食物連鎖の最下層に漂うゴミのように扱われている」と怒りを露わにした。別の元衛兵は軍から2万2000ポンド(約350万円)の給与を得ていたが今は警備会社に転職し、2倍以上の収入を得ていると明かした。
整然とした外観が素晴らしいウェリントン・バラックは1830年代に建設されたもので、現在は5連隊の兵士約500人が暮らしているという。これからは衛兵交代の儀式を見る目も変わりそうなお話だ。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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