
■ 英国ではトマトやキュウリ、パプリカなど、特にサラダ用に好まれる野菜が不足し、販売数の制限が行われている。野菜不足はなぜ起きているのか。英各メディアが報じた。
スーパー大手のテスコやリドルは、トマト、パプリカ(ペッパー)、キュウリに関して販売個数制限を設けると発表。アズダは、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、ラズベリーにも個数制限を設けている。特にトマトとパプリカの不足が深刻という。セインズベリーの元最高経営責任者ジャスティン・キング氏は「個数制限は他の小売店が大量に買い占めるのを防ぐため」と話した。
なぜ不足?
英国小売協会(BRC)によると、冬の間、英国ではトマトの約95%、レタスの約90%を主にスペインと北アフリカからの輸入に依存しているという。しかし、スペイン南部は今年異常な寒波に見舞われており、さらにモロッコでは洪水の影響で作物の収穫が下がった上に、嵐でフェリーに遅延や欠航が続いた。英国はこの時期、国内の生産者やオランダからも農産物を調達しているが、電気料金の高騰によりビニールハウスの生産量を減らしていることも品不足に拍車をかけている。
いつまで続く?
BRCによると、野菜不足は英国の栽培シーズンが始まり、スーパー各社が代替供給先を見つけるまで数週間かかると見ている。しかし、別の生産者団体は「いくつかの果物や野菜に関しては不足が5月まで続く可能性がある」と話している。
国産のキュウリとパプリカの約75%を生産するリア・ヴァレィ生産者協会によれば、燃料費の高騰によって例年より作付けを遅らせている生産者が多いのだという。
ブレグジットのせい?
今回の野菜不足は、英国とアイルランドの一部だけで起こっている。BBCが卸売業者や輸入業者等に理由を尋ねたところ、英国は元々国内生産量が少なく、サプライチェーンが複雑であることに加え、価格に敏感な市場であるために苦境に立たされやすい傾向にあるといい、ブレグジットが原因である可能性は低いとのことだった。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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