リズ・トラス首相、電撃辞任 大型減税策は大Uターン

© Simon Dawson / No 10 Downing Street

■ 首相就任後、早々に打ち出した総額450億ポンドの大減税策が市場に混乱をもたらし、各方面から強い批判を受けて厳しい局面に立たされていたリズ・トラス首相が20日、辞任を表明した。首相として務めたのはわずか45日間で、1827年8月に亡くなったジョージ・カニング首相の119日を抜いて英政界史上の在任最短記録を更新した。英各メディアが報じた。

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これにさきだちジェレミー・ハント新財務相は17日、トラス政権が発表した大型減税策の「ほぼ全て」を撤回すると発表。

リズ・トラス氏は14日、クワジ・クワーテング財務相を解任し、ハント元外相を後任に据えた。クワーテング氏の在任期間は38日で、英財務相としては史上2番目の短さ。ハント氏はリシ・スナク氏、ナディム・ザハウィ氏、クワジ・クワーテング氏に次いで、今年だけで4人目の財務相となる。

ハント財務相は17日、トラス政権が9月に打ち出した大型減税策のほぼ全てを撤回すると発表。財政悪化への懸念から、ポンドがドルに対して急落するなど市場の混乱を招いていた。また、減税策とともに経済政策の柱としていた光熱費抑制策に関しても、来年4月以降に見直しするとした。

トラス氏は17日、BBCのインタビューを受け「犯した間違いに関しては申し訳ないと思う。光熱費を抑制し、高い税金に取り組むための行動を取ろうとした。しかし、あまりに多くのことをやり過ぎ、急ぎ過ぎた」と謝罪しながらも「次の総選挙へ私が保守党を率いていく」と回答していた。

トラス首相辞任のニュースに投資家は直ちに反応。一時、英ポンドは1.13ドルにまで跳ね上がった。また、新首相は28日までに選任される見込み。ジェレミー・ハント氏は再立候補することを否定。ボリス・ジョンソン氏の動向はまだ不明とされる一方、リシ・スナク氏などが意欲を見せていると報じられている。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

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