
■ クワジ・クワーテング英財務相は3日、わずか10日前に発表した45%の所得税率撤廃案を撤回すると発表した。英各メディアが報じた。
BBC朝の番組「ブレックファスト」に出演したクワーテング財務相は「エネルギー法案や他の減税などの強力なパッケージを台無しにするものだった。よく話し合い、耳を傾けた上で撤回を決めた」と話した。撤回が決まったのは、年収15万ポンド以上の人に課されている45%の所得税率を40%にする案。生活費高騰で生活が逼迫する中、高額所得者だけを優遇する不公平なものだと非難を浴びていた。
減税政策を発表した後、英ポンドは対ドルで史上最安値を記録。今回の発表で1.1263ドルまで持ち返したが、その後に再び下落に転じた。9月に発足したばかりのリズ・トラス政権にとって、大きな痛手となる恥ずかしいドタバタUターン劇となった。
なにが問題?
英国では、超過累進課税方式で個人所得税が課せられる。年収が1万2571ポンドを超えた場合、給与から所得税(income tax)の形で差し引かれ、政府はこの税収を公共サービス等に当てている。所得税率は年収に応じて4つのバンドに分けられている。年収1万2570ポンド以下は課税最低限度額(personal allowance)内のため税率0%、すなわち非課税。1万2571~5万270ポンドまでの税率は20%(2023年4月以降19%)。5万271~15万ポンドは40%。そして15万ポンド以上が45%。9月に発表されたミニ予算では4つ目の税率45%の撤廃が発表され、富裕層を優遇するものだとして批判されていた。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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