■マークス&スペンサー(M&S)で、スタッフが女性客に対して女性用トイレの使用を拒否する出来事があり、女性客の訴えにより店側が謝罪に追い込まれる事態に発展した。英各メディアが報じた。
ティ・ビールズさん(22)は5月19日、友人と2人でデボン県エクセター市内にあるM&Sに立ち寄った。その際、ビールズさんが障害者用のトイレに入ろうとしたところ、同店の女性スタッフが「あなたは障害者ではないでしょう」と言い、男性用トイレに行くよう命じたという。
その後、女性用トイレに向かい列に並んでいると、先ほどのスタッフがビールズさんに女性用トイレから出るように言い、一転して障害者用トイレを使うよう命じたという。その際、周囲の人に聞こえるようにビールズさんを「him」と呼び続けたとされている。
ビールズさんは「これまでも男性に間違われたことはあるけれど、悪意のないものばかりだった。でも今回の女性スタッフは極めて無礼だった。ただトイレに行こうとしただけなのに人前で恥をかかされ、屈辱を味わった。これは同性愛嫌悪と障害者差別の典型例だ」として、LGBTQ+社会への差別を非難する一方、てんかん患者が障害者用施設の使用を拒否された出来事と合わせてM&Sを非難した。
M&Sはその後ビールズさんに謝罪。差別に対するゼロ・トレランス・ポリシー(例外を許さない方針)を全店に徹底することを約束したという。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)