
■「サル痘(monkeypox)」感染者が、22日までにイスラエル、スイス、オーストリアで新たに確認された。これでサル痘発生の報告をした国は、世界で15ヵ国となった。
サル痘は中央、西アフリカで見られる感染症で、本来のウイルス保有動物はリスやネズミなど。それら保有動物から直接ヒトに、またはサルを介してヒトに感染する。ヒトからヒトに感染しないとされてきたが、最近、米国やカナダ、オーストラリアで感染者の報告が相次ぎ、患者が急増。日本国内での感染者は確認されていない。
今回の突発的な感染拡大に研究者は驚いているものの、一般人の感染リスクは低いと言われている。また、NHSは「例え感染してもほとんどの人は数週間以内に回復する」としている。一方、WHOは現在、感染が疑われる多くの例に関する調査を実施中と説明。今後、多くの感染者が確認される可能性があると話した。
英国では今年5月初めにサル痘感染者が確認され、英保健安全庁(UKHSA)は、23日までに新たに36人の感染報告があったと発表。総数は57人となった。スペイン、ポルトガル、ドイツ、フランスなど各国の公衆衛生機関でも感染者を確認している。西アフリカに渡航歴のある人と接触していない人が感染したケースもあり、サル痘が既に都市部に広がっている可能性もある。
また、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は23日、「性交渉相手が複数いる人の間での拡散リスクが高い」との評価を発表。同時に一般の人の感染リスクは低いとした。
サル痘に特化されたワクチンはまだ存在しないが、天然痘ワクチンがサル痘に対して85%前後の予防効果があるとする報告もある。今のところ、それほど恐れる必要はないと言われているが今後、変異する可能性もあるため、引き続き注視が必要だ。
【サル痘の症状】 発熱、頭痛、腫れ、筋肉痛、倦怠感が現れ、顔や手足に痒みを伴う発疹や傷ができる。天然痘と似ているとされるが、症状は軽微で感染力も今のところ低い。感染経路は、感染しているヒトや動物との濃厚接触。発疹を発症している人の衣服や寝具への接触。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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