
■ロシアのウクライナ侵攻後、初の週末を迎えた欧米や日本など、世界各地で抗議デモが相次いだ。ロンドンでは日曜午後、トラファルガー広場に黄色と青のウクライナ国旗が溢れ、プーチン露大統領を糾弾するシュプレヒコールが響いた(写真:トラファルガー広場のナショナル・ギャラリー前に集結し、シュプレヒコールを上げるデモ隊。ウクライナ国旗の他、ジョージアの旗も揺れていた)。
2月26日(土)夕刻、たまたま車でロンドン西部の地下鉄クイーンズウェー駅近くを通りかかった際、ウクライナの国旗やプラカードを掲げた大勢の人々が歩道からはみ出すほどに集結し、声を張り上げている場面に出くわした。それはロシア大使館の前だった。周辺は殺気立っており、通過する際には恐怖を感じた。
翌日曜午後、ロシア大使館前に行ってみるとデモ隊の姿は消え、辺りは静寂に包まれていた。そこでウエストミンスター広場とトラファルガー広場に目星をつけ、まずはウエストミンスター広場に行ってみたが、ここも空振り。そこからトラファルガー広場まで官庁街ホワイトホールを歩けば15分ほどの距離だが、ホワイトホールは警察によって封鎖されていた。表向きの理由は「深刻なガス漏れ」とのことだったが、あまりにもタイミングが良すぎないか。ダウニング街(首相官邸)が騒動に巻き込まれるのを嫌ったための措置と邪推されても仕方がない。
別ルートでトラファルガー広場に向かうと、予想通りウクライナやジョージアの国旗を持つ数千の人がひしめいていた。「戦争やめろ。プーチンを止めろ」「ウクライナと共に立て」などと書かれたプラカードが林立し、ウクライナ語と思われるシュプレヒコールがトラファルガー広場にこだまする。人権団体や気候変動に対するデモ隊と比べると遥かに殺気立った深刻な空気が漂っている。彼らの家族が、親戚が、友人が、今この瞬間も祖国で血を流し、家を失い、逃げまどっているのだから当然だ。
今後はプーチン氏が振り上げたこぶしの落しどころを見つけることが肝心だが、同氏の要求はウクライナにとって到底受け入れられるものではなく、決して簡単なことではないだろう。水面下ではロシアに対し厳しい経済戦が仕掛けられている。ボディーブローのように効いていくと思うがこれは時間が掛かりそうだ。
まだまだ罪なき人々の血が流れるのだろうか。早期停戦と平和を祈る以外、やれることが見つからず、何とももどかしい日曜の午後となった。(編集部:手島功)
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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