
■世界最高齢に認定されている福岡市の田中カ子(かね)さんが1月2日、119歳の誕生日を迎えた。日露戦争開戦の前年、1903(明治36)年に生まれ、明治から大正、昭和、平成、そして令和まで5つの時代を生きた。来年迎える「120歳」が目標という。
9人きょうだいの7人目として、福岡県旧和白村(現福岡市)で生まれた。同年生まれには、来年に没後60年を迎える映画監督の小津安二郎のほか、詩人の金子みすゞ、版画家の棟方志功、作家の山本周五郎や小林多喜二、海外では歌手のビング・クロスビー、コメディアンのボブ・ホープなどがいる。
同年1月23日には文豪夏目漱石が英国での留学を終えて帰国。6月にはアメリカでフォードモーターが設立された。11月21日、第一回早慶戦開催。この年の12月17日、ライト兄弟が人類初の有人動力飛行に成功した。
45歳ですい臓がんを、103歳で大腸がんを患うものの克服。普段は入所する市内の老人ホームで、職員と身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取り、計算問題にも挑戦する。大好物は炭酸飲料やチョコレートだという。
日本国内の歴代最高齢記録も持つカ子さんは平成31年3月、ギネスワールドレコーズ社から男女を通じ「存命中の世界最高齢」に認定された(写真はピースサインをする田中カ子さん=令和3年9月、福岡市/福岡県提供)。
田中さんが3年前に116歳66日で世界最高齢として認定された際のニュース映像はこちら。
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By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)