ネルソン卿訪問にちなんで誕生したネルソン村が突然奴隷貿易関連リストに入れられ、村民たちが困惑しているという。デイリーメール紙（電子版）が伝えた。
ネルソン卿とはトラファルガー海戦でナポレオンのフランス海軍を殲滅し、一躍英海軍のヒーローとなった提督ホーレイショ・ネルソンのこと。ネルソン卿が戦死する2年前の1803年、この地を訪れたことにちなんでここにあった旅籠はネルソン（Inn at Nelson：現在は同名のパブ）と名づけられた。
その後、採炭のために旅籠付近に人が移住し村ができた。村の名前は旅籠にちなんでネルソンと決まった。ネルソン自身は奴隷貿易に関与していなかったが奴隷所有者を支持していた。当時は商人を乗組員として採用していたため、ネルソン卿は奴隷制廃止は海軍を弱体化させると考えていたという。近隣のケアフィリーカウンシル（評議会）はネルソン村を奴隷制度関連リストに追加し、ウェールズ語の名前への変更を提案。ウェールズの保守党議員は「このような形で村全体を攻撃するのは間違っている」と猛然と抗議している。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
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