【読者投稿】税金の使い道にため息が出た話

■先日、国家統計局(Office for National Statistics)=略称ONS=から手紙が来ました。無作為に選んだ家庭に統計に協力してくれるよう依頼する内容でした。

専業主婦で、英国人の夫と静かな2人暮らし。時間はあります。統計に協力するくらい喜んで、と手紙を読み進むと、「数日後にお礼のギフトと、10ポンドのギフトバウチャーの申請の仕方など詳細をお伝えする郵便が届きます」とのことでした。

数日後、郵便配達人さんがドアの呼び鈴を鳴らしました。対応すると、ONSからの封書で、拙宅の郵便受けにはやや大きくて入らず、それを手渡しで受け取りました。開封すると、予告通り「ギフト」が入っていたのですが―。このエコバッグ、使う人、いるのでしょうか?マチがないので、日常の買い物にすら使えません。私でさえそう思うのですから、若い人たちが使うとは到底思えません。

また、前もって手紙が来ていたのは、拙宅のように郵便受けに入らず、不在通知を受け取った人に封書を取りに行ってもらう必要ができた時の備えだったのかもしれません。しかし、わざわざ最寄りの郵便配送所まで取りにいって、「ギフト」がこのエコバッグで、このギフトを保護するためにA4サイズの厚紙が使われているから郵便受けに入らなかったと知ったら、腹が立つのでは…。

ONSは「独立した」政府系の統計作成機関なのだそうですが、納税者の税金で費用がまかなわれていることに変わりはないのだろうと理解しています。前ぶれの手紙も、エコバッグも(「ギフト」と聞いてちょっと楽しみにしていたのに、その期待が裏切られてがっかりしたという点では逆効果)、厚紙も、ぜーんぶ税金の無駄遣いだったとしか思えず、ため息が出ました。10ポンドのギフトバウチャーだけで十分、協力してもらえると思いますよ(私のように!)、とONSの担当者に教えてあげたくなった一件でした。(在英40年/主婦K・M)

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)