隔離で働き手が足りない! NHS追跡アプリでピンデミック

 

■ 先週後半、NHS(国民保険サービス)の新型コロナウイルス追跡アプリから、イングランドとウェールズ在住の50万人以上の人に、感染の可能性を示す警告が発信された。警告を受け取った人は自主隔離が必要となるため、ようやく営業を再開したスーパーマーケットや工場では早くも深刻な人手不足に陥る事態になっている。BBCなど英各メディアが報じた。

NHS追跡アプリは、レストラン等への入店時に、店側が用意したQRコードをスマートフォンでスキャンして、位置情報などをチェックインする仕組み。後日、レストランでコロナ感染者が発生した場合、空間を共有したと思われる人に警告が送られて来る。

疑いが軽度の場合は、白地に赤丸と自主隔離の日数が表示される。一方、混雑したパブなどクラスターが発生したと思われる深刻なケースでは、黒地に赤丸と隔離日数が表示される。予想を超える人数に警告が送られたことで、スーパーや工場などでは自主隔離する人が多く、その結果、各地で深刻な人手不足が発生している。

ロックダウンがほぼ解除されたことで感染者数は非常な勢いで増加しており、感染者と濃厚接触した人で例え陰性であったとしても、自主隔離を要請される人の数も急増している。アプリを介して連絡を受けた人は先週、初めて50万人を突破したが、この夏には週当たり100万人を突破すると予想されている。この現象は「ピンデミック(pingdemic)」と呼ばれ、自主隔離は2度のワクチン接種を完了した人も免除されず、ピンデミックは少なくとも8月16日まで継続される模様。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)