【読者投稿】「権利」と「権利」がぶつかったらどうなる?

 

■先ごろジャーニー紙に「権利」についての投稿がありました。私もちょうど「権利」について、考える機会があったのでそれについて書かせていただきます。

先日、主人と車で出かけようとしましたら、車のワイパーのところに「チラシ」=左写真=がはさんであるのを見つけました。大きく、「Freedom」の文字が記され、「No More Lockdown」「No Vaccine Passports」のための抗議運動に加わるよう呼び掛けるものでした。争いごとは避けるべきという信条の主人(結構保守的な英国人なのですが)は、「いろいろな考えの人がいるのは仕方がない」と一言。でも、私はなぜか、ものすごく腹が立ってしまって、筋違いだとはわかっていたのですが主人にかみついてしまいました。

この人たちは「ロックダウン反対、ワクチン反対」と自分たちの権利ばかりを主張しているけれど、私にも、「コロナをうつされない権利」があり、「政府にロックダウン実施を要求する権利」「ワクチンを受けてもらう権利」があると思う。こうやって「権利」と「権利」がぶつかって、それらが互いに相容れない場合はどうなるの? とくってかかってしまったのです。

私がいきなり怒り出して、主人はびっくりしたようです。確かにね、と言って答えを探してくれようとしたみたいですが、その時は答えにはたどりつきませんでした。

夕飯のあと、昼間のことを主人に詫びると、「権利」と「権利」がぶつかった場合、戦争をするのでなければ、多数決をとるしかないのでは、と主人。その前に、「人は『common sense(常識)』で物事を判断すべきだけれど、近ごろ、この『common sense』の範ちゅうが異なる人たちが増えて、物事を決めるのが難しくなってきている」と持論を述べていました。世界的に、この流れを「diversity」(多様性)と呼び、それを認める寛容性が求められているようですが、コロナ禍という非常事態時には、面倒なことだというのが私のホンネです。(在英30年/60代主婦)

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)