■秋に発生すると予想される新型コロナ感染拡大の第4波を防ぐため、パブやレストランへ入店する際に「ワクチン・パスポート」などの提示を求める計画が進められていることが分かった。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。
低迷している若者のワクチン接種率を高め、感染者数の増加を食い止めるために導入が検討されており、入店時に2回のワクチン接種済み証明(NHSが無料配布)か、直近のPCR検査などでの陰性証明を提示することが求められるという。これらの証明の提示は今すぐには義務化されないものの、「秋や冬に困難な状況」に直面した場合には導入される可能性があることを政府は示唆している。
政府はこれまで、2回目のワクチン接種をまだ終えていない若年層を差別することになるため、ワクチン・パスポートを施行しないとしていた。また、証明提示を求めることで飲食店などから人が離れてしまい、経済にダメージを与えるのではないかという懸念もある。
しかし、50代以上の95%以上がワクチンを接種しているのに対し、30~34歳では76%にとどまっており、そのまま増えない傾向が続いている。ワクチンを敬遠する若者が、パブやクラブに行くために予防接種を受けるようになることが期待されているという。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)