7月19日にロックダウン解除! 英断か暴挙か

■英政府は12日、7月19日にロックダウンのほぼ全ての制限を撤廃すると発表した。しかし、感染者と入院患者の数は急速に増えている。ある専門家は「大変なギャンブルだ」と懸念している。BBCが報じた。

英ラフバラー大学のダンカン・ロバートソン博士(データ分析学)は、現時点でのロックダウン解除を原子炉から制御棒を取り出す作業に例え、「これは現在よりも状況を悪化させる上、いつピークに達するかも分からなくなる。それが多くの点で問題の核心となる」と話す。「これまでは新型コロナウイルスの『自然な波』であり、ロックダウンと様々な規制により、何とか終わりに近づけることができた。イングランドほど、ワクチンと自然感染によって高い免疫を獲得した国はほとんどない。しかし、変異株に感染した人数が急上昇している中でイングランドが今やろうとしていることを試した国は他にない。ロックダウン解除は、今までの努力を無駄にする可能性を秘めている。今後、何が起こるかを予測することは極めて困難になる」と述べている。
一方、今回のロックダウン解除の決定は、クリス・ウィッティ主席医務官はじめ多くの科学者が後押しをしている。段階的なロックダウン解除で人流が増え、ウイルスも拡散する。ウィッティ教授は「これ以上待てば波のピークが秋に追いやられ、インフルエンザや他のウイルスの循環と交差し、より状況は悪化する」としている。

ステップ4

イングランドは19日からロックダウン・ロードマップ最終章「ステップ4」に移行する。
〇6人または2世帯、屋外で30人とされている人数制限の終了。結婚式や葬儀の人数制限も終了。
〇スポーツやイベント会場の入場者制限終了。
〇マスクやフェイスカバー着用の義務はなくなるが、公共交通機関や店舗その他、混雑した屋内施設等では着用が推奨される。
〇ナイトクラブを含む全施設が営業可能。
〇ソーシャル・ディスタンシング、ならびに在宅勤務指示は終了。ただし、政府は19日以降直ちにオフィスに復帰するのではなく、段階を経て徐々に戻るよう推奨している。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)