「少額足りません」詐欺にご注意! 配送会社や郵便局からのテキスト

■コロナ禍で犯罪組織も実入りが減っているのか、あるいは逆に稼ぎ時だと張り切るのか、手を変え品を変え、いろいろな詐欺を次々に「考案」しているようだ。今まではメールや電話だったが、ここのところ、筆者に限っていうと携帯電話のテキスト・メッセージを使った詐欺が一気に増えた。

なかなか巧妙なので、その手口をご紹介したい。

(1)まず、テキストで大手配送会社の名前を語り、「お支払いになった配達料が不足しています。不足分は2・99ポンドです」「お支払いいただけない場合は、発送元に送り返します」と不安にさせる。

(2)差額を支払おうとリンクをクリックし、ポストコードや氏名、住所などを入力して進んでいくと、クレジット・カード、またはデビット・カードの詳細を入力する画面へと誘導される(ただし金額は2・99ポンドではなかった)=写真。ここで詳細を入力してしまったら、詐欺犯人の勝ち、あなたの負け、というわけだ。

筆者が今回、最初からこのテキスト・メッセージを詐欺だと見分けることができたのは、今年初めに同様の手口の詐欺が横行しているとBBCのある記事で読んだことがあったからだ(かつ、その配送会社から送られてくるようなネット注文をしていないと断言できたことも理由としてある)。

`BBCの記事では、ロイヤル・メールの名前で「切手の合計額が不足しています。不足分を支払わないと配達できません」と語る手口が流行しているとのことだった。

ロイヤル・メールを名乗られるとなお始末が悪い。郵便物の内容に心当たりがないこともあるので、不足分を支払うしかない、という判断に容易に至りがち。金額が1~2ポンドと少額であることも油断を招きやすい。しかし、詐欺犯人の目的は、カードの詳細(裏面のセキュリティコードも含む)をすべて入力させることにある。

今回、最初から詐欺だと分かっていたので、でたらめのポストコードや名前・住所を入力していったが、そのようなことには関係なく、カードの詳細を入力させる画面に進んだ。また、よくできているように見えるサイトだが、ほかの機能を示すボタンをクリックしても反応しない。すべてハリボテだ。

さらに困ったことながら、筆者の携帯電話番号が入ったリストが詐欺仲間のあいだに出回ってしまっていると見える。次から次へと、異なる配送会社(と見せかけたサイト)からテキストが送られてくる。

ここで1回でも詐欺にひっかかれば、「カモになりやすい」者のリストに入り、別手口の詐欺のターゲットとしてもいっそう狙われることになるのだろう。読者の皆さんや、そのまわりの方々が被害にあわれないよう願う。 (編集部I)

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)