
■サッカーのヨーロッパ強豪12クラブが「欧州スーパーリーグ(European Super League : ESL)を立ち上げることで合意し、18日に発表された。現行の欧州チャンピオンズリーグ(CL)にとって替わろうとするものだが、ひと握りのクラブの優遇ぶりにファンのみならず、英政府や王室からも非難の声が上がった。あまりの反発の強さに、プレミアリーグの6チームが参加表明を取り消すなど、混乱が続いている。英メディアが報じた。
ESLには、プレミアリーグからマンチェスターU、マンチェスターC、アーセナル、リバプール、チェルシー、トットナムの6クラブ。スペイン1部リーグからR・マドリード、アトレティコ・マドリード、バルセロナ。そして、イタリア1部リーグからACミラン、インテルミラン、ユベントスと資金力がある12クラブが名を連ねる予定だった。まだ公表されていない3クラブが加わり15クラブが降格なしの常任クラブとなり、これに毎年の成績によって参加が認められる変動的な5クラブが加わり、20チームで競われるというのがもともとの構想。毎年8月にシーズンが開幕し、各国リーグの合間を縫って平日に試合を開催。10クラブずつの2グループに分かれて、各クラブがホームとアウェーで対戦する方式で、女子リーグの創設も予定されていると伝えられている。
ESL案はチャンピオンズリーグに替わる46億ポンド(約6900億円)規模の新リーグの創設案として昨年10月頃に持ち上がったと言われ、米金融王手「JPモルガン」が絡んでいるとされる。
UEFA(欧州サッカー連盟)は36クラブからなるチャンピオンズリーグの改革案を出していたが、ESL参加予定だった12クラブは「パンデミックにより興行収入や放映料などが激減して存続が脅かされている中、財源を一層拡大させる必要性がある」としてUEFA案の受け入れを拒否していた。
18日にESL創設のニュースが報じられると、英ジョンソン首相やウィリアム王子、UEFA、ならびにイングランドのプレミアリーグから「ESLは伝統を破壊する」として一斉に反対の声が上がった。参加を表明している6クラブのファン組織からも「ファンの気持ちを無視し、金だけを追求している」「究極の裏切り」と非難する声が上がっていた。
UEFAは、ESLに出場する選手は欧州での試合や国際大会への出場を禁ずるとするFIFA(国際サッカー連盟)の方針を支持。そうなるとワールドカップ(W杯)への出場もできなくなる。どう決着するか、注目される。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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