
■すでにワクチンを受けられた方はご存知かもしれませんが、ワクチンセンターにいるスタッフの大半は、指定されたボランティア団体に所属するごく一般人です。私はセンターの案内係のボランティアをしていますが、ボランティア団体の中には、ワクチンを注射するvaccinator(ワクチン接種者)の係を担っている団体もあります。
「一般人が注射をしている」と聞いて、驚かれたり、なかには不安を抱かれたりする日本の方は少なくないかと思いますが、その裏には「ボランティアにそこまで求めるか?」と思わせるような、厳しい採用とトレーニングを乗り越えた苦労があることをご存知でしょうか?
Vaccinatorを担当するのは「St John Ambulance」(SJA)という団体で、通常であればその名の通り救急車に乗ったり、大型会場で行われるイベントで緊急時に備えたりしてボランティア活動をしています。今年に入り、SJAはワクチンセンターボランティア向けに数千人の新規採用を行いましたが、その申込手続きと採用後のトレーニングは、私の予想を大きく超えた非常に厳しいものでした。
まず申込サイトには、志望理由はもとより、過去のボランティア体験談、過去10年分の住所など膨大な量の質問が並んでおり、全てに回答するのに2時間以上の時間がかかりました。その後の採用過程も犯罪歴確認、ビデオ面接、7コースに亘るオンライントレーニングとそれぞれのコースのテスト、そして最後に半日(vaccinatorは終日)の実地トレーニングが行われました。
この時点まで全て完了した志望者は全志望者の20%以下と聞いていますが、こうも厳しければそれも納得です。これだけ厳しい採用過程とトレーニングを乗り越えたボランティアvaccinatorたち、もちろん全員無給で働いています。次回ワクチンセンターに行かれる機会があれば、少し温かい目で見守ってあげて下さい。(在英17年/長田武さん)
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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