
99年の生涯を終え、9日に永遠の眠りについたエディンバラ公フィリップ殿下。17日にウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で行われる葬儀は、コロナ禍で、許される参列者は30名という「家族葬」に近い小規模なものになることが発表されている。現君主であるエリザベス女王の王配として73年余りにわたって女王を支えて来た功績は大きく、英国全てが喪に服して当然…とは思わない人も少なからずいるようだ。9日夜のBBCが、予定を変更して追悼特別番組を流したことに対して約11万件の苦情が寄せられたことが大きく報じられた。BBCがみずから報じたが、日本で同じ状況が起こった場合、日本人ならどう反応するのだろうか。
英国の公共放送であるBBCでは、熟考しての対応だったと説明。11万という数字は、2005年に同局が放映したミュ-ジカル『Jerry Springer: The Opera』に対して寄せられた苦情6万3000件を大幅に上回るもの。同ミュージカルはいわゆる4レターワーズと呼ばれる、「f」や「c」で始まるののしり言葉が全編にわたって頻繁にとびかう上、人種問題を笑いのネタとして扱っている、キリスト教を冒とくしているなど様々な批判を受け、放映前から抗議運動を巻き起こした作品だった。
BBCでは、2005年当時の電話での抗議とは異なり、オンラインで抗議のできる現在とを単純に比較することはできないとも反論。また、11万件の抗議に対し、同局の対応についての支持者がどれほどいるかは数字で示すことはできないとし、みずからの判断を擁護する姿勢を見せている。
これが日本なら、そもそも、苦情がNHKに寄せられるという事態になったかどうか。フィリップ殿下追悼番組と料理番組決勝はどちらが大切か、という問いが投げかけられたこと自体に、日英の文化の違いを考えさせられたのは筆者だけではないだろう。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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