
■今月3日から行方不明となっていた女性が遺体で発見され、ロンドン警視庁の警官が誘拐と殺人の容疑で逮捕された。市民の安全を守るはずの現職警官が起こした凶悪犯罪に、英国中が動揺している。英各メディアが報じた。
ダラム大学を卒業後、マーケティング・マネージャーとして働いていたサラ・エヴァラードさん(33)=写真。今月3日午後9時半頃、友人宅を出て南ロンドンのブリクストンの自宅に向かい、クラパムの大通りを歩いている様子が街頭の監視カメラに捉えられたのを最後に、行方が分からなくなっていた。
ロンドン警視庁のクレシダ・ディック警視総監は、10日にケント県アッシュフォードの森林で見つかった遺体はエヴァラードさんだったと発表した。さらに警視庁は12日、誘拐と殺人の容疑で9日に逮捕していたロンドン警視庁の現職警官、ウェイン・カズンズ容疑者(48)を訴追したと発表した。カズンズ容疑者は逮捕後、拘置所内で2度にわたり自ら壁に頭を打ち付けて血を流しているところを発見されている。
警視庁によると、カズンズ容疑者は2018年に警視庁入り。昨年2月からは主に国会議事堂や各国大使館などの警備にあたっていた。
追悼集会で
13日夜、サラ・エヴァラードさん追悼のためクラパム・コモン公園に女性を中心に大勢の人が集結した。開始当初は穏やかに進んでいたが、徐々に人が増え、やがて数百人に膨れ上がったという。拡声器を使ってスピーチが始まると、コロナウイルス感染防止対策を理由に警察が介入。解散するよう説得にあたったという。しかし警察が一部の女性に手錠をかけるなど、力づくでの排除に乗り出したため、追悼会場は一時騒然となった。
この時の警察の対応に関してボリス・ジョンソン首相やロンドン市長のサディク・カーン氏などから批判的な声が上がり、野党議員からはディック警視総監の辞任を求める声が上がっている。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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