
■ 行方不明となっていた会社員、サラ・エヴァラードさん(33)が遺体で発見され、誘拐・殺人の容疑で現職の警官が逮捕された事件は、全英に衝撃を与えた。事件以降、ワッツアップやズームなどのソーシャル・メディア等でも女性の独り歩きに関して活発に意見交換が行われている。BBCが報じた。
BBCのラジオ1に出演したグレース・ジェサップさん(31)は「彼女は私だったかもしれないし、私の友人だったかもしれない。大勢の女性たちがSNSを通じて過去の恐怖体験を発信して情報交換し、もう我慢できないという気持ちを吐露している」と語った。続けて「今回の事件が男性にもショックを与えていると聞き、それにもうんざりしている」と話した。
グレースさんが男性から性的な嫌がらせを受けるようになったのは14歳の時、通学路でのことだった。グレースさんは、今も友人と会う際にはいつも帰宅後に「着いた」とテキストし、無事を確認しあっているという。「テキストがなければ必ず友人が動いてくれる。だって誰も私たちを守ってくれないから」と話した。殺害されたサラさんが最後に目撃された地点のすぐ近くに住むデイジー・エドワーズさんは「一人で夜道を外を歩く時にはものすごく注意を払っている」と話す。誰かにつけられていると感じたら振り返ってその人の顔を見たり、立ち止まって電話するふりをしたりするといい、電話がかかってきたふりをしたことが何度もあったという。
SNS上で、男性が「夜道などで女性が前を歩いている時、男はどうしたらいいの?」と質問すると、多くの女性が「後ろを歩く時も追い抜く時も、たっぷりと距離をとって欲しい」と回答した。
一方で、「#NotAllMen(#男性全てではない)」とハッシュタグをつけ「女性を襲うのはほんの一握りの男だ」と主張する人たちもいる。デイジーさんは言う。「そう、全ての男性が悪いわけじゃない。なので、推定無罪を原則に男性を扱いましょう、と言った時に、こういう事件が起こる。そして後になって『だからもっと注意するべきだったのに』と言われてしまう。それが現実」と話した。
困ったときに最も頼りになると信じていた警官が引き起こした殺人事件に、女性たちが声をあげ始めた。今後、より大きなうねりに発展していく可能性がある。
英政府は16日、女性の安全を守るために2500万ポンド(約3700億円)の予算を追加し、街灯やCCTVの増設と、パブやクラブを巡回する私服警官を増員させると発表した。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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