■ロンドン市内の12階建てのフラットに住んでいます。2020年3⽉、外出禁⽌令が発表された翌⽇、家の⽞関に1枚の紙が投げ込まれているのに気づきました。⾒ると別の階に住んでいる⽅からの⼿書きの英語のメモ。「外出が困難な⽅はいますか? 私たちが代わりに買い物に⾏きます。ポストオフィスへも⾏きます。ちょっとした必要なことを何でもお⼿伝いします。気軽にご連絡ください。」と、電話番号とメールアドレスが記載されていました。
理由があって外に出られない⽅、1⼈暮らしのお年寄り、⾚ちゃんがいるご家庭。⾃由に動きづらい⽅にとって、ありがたい申し出だったことでしょう。どこへ買い物に⾏っても⼊店制限で⻑蛇の列に並ぶ必要がありました。ポストオフィスも建物の外にまで並んでいることがありました。スーパーマーケットでは、⼊店待ちの列が建物を1周していたことも。お年寄りやお⼦さん連れでは本当に⼤変だったと思います。それを気遣って代⾏することを思い⽴ち、すぐにメモを作成して各⼾に配る。素晴らしい⾏動だと思いました。
省みると、なかなか思い⾄らないし、思っても⾮難されるかもしれないとか、勝⼿にこんなことをしてよいのか、知らない⼈だしなどと、すぐに考えてしまう⾃分がいます。
医療従事者の⽅への感謝の気持ちを表す拍⼿も、素晴らしかったです。毎週⽊曜⽇20時になると、それぞれがフラットの窓で拍⼿を始めました。お隣のベランダや、向かい側のフラットの窓に、毎週同じ⼈がいて拍⼿をしているのが⾒えると、⼀緒にやっているという連帯感が⽣まれてくるから不思議です。会話をしたこともないし、直に会ったこともない⽅々ですが、約2ヵ⽉間、間違いなくご近所付き合いをしていたと思います。
コロナ禍で過ごすロンドンの⽣活は、正直厳しいですが、イギリスならではの経験ができたことは、嬉しいことです。(在英3年/50代主婦・バンブーさん)
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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