サクラ、咲く! ナショナルトラストが英各地で植樹計画

■ナショナルトラスト(NT)は、桜や梅など美しい花を咲かせる木々をロンドンほか英国各地に植樹する計画が進行中だと発表した。BBCなどが報じた。

発想の根底には、梅や桜の開花と共に春の到来を祝う日本の「花見文化」があるという。NTが昨年実施した調査によると、英国では約50万人が周囲に木や緑の全くない「灰色の砂漠地帯」で生活していることが分かった。

計画の一環として、ロンドンでは32の各自治体各1本に加え、ロンドン市を代表する1本の合計33本の木がサークル状に植樹される。現在ノッティンガムやニューカッスル、プリマスが候補地として名前が挙がっている。NTのロンドン・ブロッサム・ガーデンは、地元コミュニティの設計でオリンピック公園内に植樹され、ウイルス禍の追悼スペースになる予定という。

昨年春のロックダウン以降に行われた数々の調査により、人の心や肉体上の健康維持のためには、周囲の自然が重要な鍵となることが分かった。また、世界自然保護基金(WWF)によると英国は世界で最も自然が枯渇した国の一つとされている。

NTの代表、ヒラリー・マグラディ氏は「計画はまだ産声を上げたばかり。ドングリのように小さなことから始まるが、やがて大きな花をつけていく。これは山に植林することや、個々の家の庭に植樹するのと同様の効果をもたらす。自然が人間の生活にとっていかに大切なものなのかを思い出すいい機会になるだろう」と話した。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)