2018年2月末から3月初めにかけて、英国を襲った大寒波「東からの残忍な獣(the Beast from the East)」ほどではなかったものの、約1週間、英国全体が厳しい寒さに見舞われ、各地でまとまった積雪を見た。南樺太と同じ緯度という条件を考えれば、ロンドンは比較的温暖といえるが、それでも7日から8日にかけて雪が降り、その後、最高気温が摂氏0度という日が続くなど、「北国」の様相を呈した。14日にようやく最高気温が摂氏5度まであがり、今週は最高気温が2ケタになる日もあるという。この寒さの中で、テムズ河が一部凍っていたことが分かった。
「王立救命艇協会(Royal National Lifeboat Institution )」(RNLI)のテディントン支部が11日に、凍ったテムズ河の上でカモメが休息する画像をツイッターに投稿=写真。各メディアもこれを引用して拡散、多くの英国人が「やはり、それほど寒かったのか!」と納得した。
テディントンはロンドン南西郊外、リッチモンドに近いポイント。王立救命艇協会の広報担当者も、「ここに13年住んでいるが、こんな状態のテムズ河を見るのは初めて」と驚いていた。しかし、テムズ河の氷は極めて薄いため、決して上を歩こうなどと思わないようにとの注意も呼びかけられた。
ただ、過去にはテムズ河も厚い氷に覆われたことがあるという。1309年から1814年のあいだに、少なくとも23回、完全に凍結したことがあり、そのうち5回は、氷上で「フェア(お祭り)」が開催され、パブや食べ物の屋台が出店し、子供たちの遊び場も作られ、寒さに震える市民の憩いの場となったことが記録に残っている。ゾウがフェアに登場し、そのゾウですら、問題なくテムズ河の上を歩けたという。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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