英国入国に関する最新ルール !　2月15日以降、さらに厳しく

2月15日以降、英国に入国する全ての人は隔離期間中に2度のPCR検査が義務付けられることが明らかになった。より耐性のある変異株の英国内流入を阻止するのが狙い。また、感染リスクの高い国に渡航していた事実を隠すなど、違反が認められた場合には最高10年の禁固刑を含む厳しい刑罰が科されることになる。BBCが報じた。

まず、次の３項目はすべての入国者に共通の義務。①英国に入国する全ての人は英国への入国前に、連絡先、出発国、英国内での滞在地住所等などを既定の書面（passenger locator form）にオンラインで記入しなければならない。②同時に出発72時間以内に受けたPCR検査で陰性だったことを証明する書類を提出しなければならない。③到着後、10日間、自主隔離しなければならない。

■２月15日以降に、イングランドで全ての入国者に追加される義務は次の通り。

2月15日以降の入国者は10日間の自主隔離中、2日目と8日目にPCR検査を受ける必要がある（費用は自己負担）。その際に陽性と診断された場合は自動的に10日間、自主隔離が延長される。1回目の検査を受けなかった人は1000ポンド、2度目の検査も受けなかった場合はさらに2000ポンドの罰金が上乗せされ、自動的に自主隔離も14日延長される。

旅行者が指定された書類を携帯せずに英国に到着した場合、旅行者を受け入れた航空会社にも一人につき2000ポンドの罰金が科される。

なお、日本を含む、感染リスクが高くないと判断されている国（non-red list countries）からの入国者については、入国から5日目にPCR検査を受けて陰性だった場合にはそのまま自主隔離を終了できるスキームは継続される。ただし、8日目の検査は依然受ける必要がある。PCR検査にかかる費用は1回65～120ポンド程度で通常は24～48時間で結果が出る。陽性だった場合は自主隔離が10日間延長される。

■感染リスクが高い国（レッド・リストRed List）からの入国者に追加される義務は次の通り。

2月15日以降、感染リスクが高いと指定された33ヵ国から英国に入国する英国居住者とアイルランド国籍を持つ人は政府指定のホテルに隔離される。隔離に必要な費用はイングランドでは一人1750ポンド（約24万5000円）で自己負担となる。費用にはホテルまでの移動費と宿泊費、PCR検査にかかる費用などが含まれる。ホテルは2月11日から運営されるシステムを使って予約可能。英国到着後は係員の誘導に従ってホテルにチェックインし、そのまま10日間の隔離に入る。指定ホテルでの隔離に従わなかった人には5000ポンドから最高1万ポンド（約140万円）の罰金が科される。感染リスクが高い国（Red Listに分類された国）からの入国である事実を偽ったことが分かった場合は最高10年の禁固刑もあり得る。