■先日、筆者の地元自治体であるハマースミス&フルハム・カウンシルから1通のメールが届いた。同カウンシル内居住者を対象に無料で新型コロナウイルス検査を行っているので利用してほしい、という内容だった。これだけ変異種が猛威をふるっているのだから、筆者も無症状とはいえかかっている可能性があるかもしれない。陽性で無症状→他の人に感染させるというのは避けたい。思い切って検査を受けに行ってみた。
検査会場は複数あり、ショッピングモール・ウェストフィールドの敷地内にある図書館分室もその会場のひとつとのこと。ここなら歩いていけるという手軽さにも後押しされた。
筆者が選択した検査場は午前9時~午後8時まで、週7日稼働。日曜日の午後の時間帯を予約した。会場に到着すると、入口の外でスマホによる「問診表」に入力。寒い! しかし、係の人たちはこの寒空の中、検査希望者ひとりひとりに戸外で根気よく説明を繰り返している。
入力後、額の体温測定があり、手を消毒してから中へ。ブースが5つほどあるがガラガラだった。もったいない! シールドとマスクで完全防備した、笑顔の素敵な女性のブースに通され、説明を受ける。
長い綿棒(形は線香花火に近い)を渡され、のどの所定の2ヵ所を5秒ずつこすったあと、同じ綿棒で鼻の奥を10秒こするよう指示される。のどは鏡を見ながらなんとかクリア。鼻はおそるおそる綿棒を奥へ奥へと突っ込む。5~6秒数えたところで、むずむずし始め、くしゃみが止められなくなった。担当者いわく、「正しいところをこすっている証拠よ」と言われひと安心。検査はあっけなく終わった。
ところが、45分以内に送られてくるはずだった検査結果が送られてこず、一晩、もやもやした気持ちで過ごすことになった。結局、「結果が来ない時にはここに電話して」と言われた番号に翌日電話。担当の女性が「グッドニュース、陰性でしたよ!」と明るい声で伝えてくれたのだった。とりあえず安堵した。同カウンシルはこのロックダウン中、無料検査を続けるという。自治体によって取り組み方は様々だろうが、無料で検査を行っているところが他にもありそうだ。機会があれば利用されることをお薦めしたい。(編集部I)
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)