水際対策強化…22ヵ国を対象に、英国入国時にホテルでの隔離を義務化

■ ボリス・ジョンソン英首相は、感染力が高いとされる新型コロナウイルス変異種の英国上陸を防ぐため、感染リスクの高い地域からの入国者に対し、ホテルでの10日間の隔離を義務化することを発表した。英各メディアが報じた。

ジョンソン首相は25日の会見で「順調に進んでいるワクチン接種プログラムを台無しにしないためにも、変異種の流入を食い止める必要がある」とコメント。アフリカ南部や南米各国、さらにブラジルからの英国への経由地となっているポルトガルからを含む22ヵ国からの入国者に、到着後、指定のホテルでの10日間の隔離を義務づけることを27日に発表した。

隔離期間中、機内食スタイルの食事が提供され、シーツ交換やごみ捨ては自分でするとになる。宿泊費用は本人負担とされ、10日間で1500ポンドという報道もある。

厳しいオーストラリア

ホテルでの隔離は、オーストラリアやニュージーランドで既に導入されている。オーストラリアでの隔離期間は最短で14日間。最長で24日間。解放されるまでに、2度の陰性結果が求められる。滞在費は大人1人あたり1700ポンド、ファミリー(大人2人、子ども2人)で2800ポンドで乗客の負担。従わない場合は刑事犯罪として扱われ、ニューサウスウェールズ州では6000ポンドの罰金、または6ヵ月の懲役、あるいは両方が科される。

26日現在、英国に到着する旅客は、出発予定時刻の72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明を提出する必要がある。到着後、10日間の自主隔離が求められるが、隔離は自宅でも可能。イングランドでは入国5日目以降に再検査を受けて陰性だった場合は、その場で自主隔離を終了できる。

夏季休暇は望み薄

ナディム・ザハウィ英ワクチン相は「海外でのホリデーを予約するのは時期尚早」とコメント。2月中旬のハーフタームにあわせて既に航空券を予約した人たちは「決断が遅すぎる」と怒り心頭の様子。今回の措置がピークシーズンに及ぶ場合、航空会社や旅行業界に致命的なダメージを与えることになる。業界のリーダーたちは救済パッケージの拡充を政府に要請している。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)