現金お断り! 新型コロナウイルス余波

■ 新型コロナウイルス感染拡大が、キャッシュレス社会への移行を早めているという調査結果が示唆された。現金の受け取りを拒否する社会が、忍び寄っている。BBCが報じた。

消費者団体の「Which」は、「昨年の3月以降、買い物をする際に一度でも現金による支払いを拒絶された経験がある人は、全体の34%にのぼった」と発表した。特に食料品を扱う店舗やレストラン、パブなどで現金を拒否されるケースが多くみられたという。

この報告書を執筆したナタリー・シーニー氏は「この数字は、特定のコーヒーショップで起っている特殊なものではなく、英国経済全体に忍び寄っている問題だ」とし、「個々のビジネスを責めることはできない。地元の銀行支店が閉鎖されていたり、距離が離れていたりするために、現金を銀行に預けに行くことができず、やむを得ずキャッシュレスにしている場合も見られる。政府は昨年約束した通り、現金の流通を保護する仕組みを急ぎ立法化する必要がある」と政府に行動を急ぐよう促した。

時代はキャッシュレス化に向かっているのは間違いないが、高齢者やデジタル機器を使わない人たちの紙幣や硬貨への依存度は、依然として高い。いずれはキャッシュレスの時代になるとしても、コロナでそれが一気に加速されている今、時代に取り残されるキャッシュレス難民が出るリスクを抱えている。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)