英、EUからの離脱がついに完了! 何が変わった?

■英国は2020年12月31日をもって欧州連合(EU)のルール遵守義務が終了。新たに旅行や人の移動、貿易、移民や安全保障の相互協力などに関するEUとの協定が施行された。これをもって、2016年6月の国民投票以降に始まった、EU離脱のプロセスが完了した。英各メディアが報じた。

離脱目前となった12月24日、英国はEUと自由貿易協定(FTA)の合意に至り、経済が大混乱に陥る危機をぎりぎりで回避した。英国はEUの単一市場と関税同盟から抜けたが、FTAの合意により英国、EU間の輸出入は関税ゼロ状態が続く。しかし英国はGDPの約8割をサービス業が占める。金融サービスの扱いが未だに不透明なため、英国からEU圏に移動する人や企業にとって、当面の間は事務手続き等が増加することとなる。

【何が変わった?】

EU離脱のプロセスが完了したことにより、様々な分野で影響が出ることが予想されている。以下はその一例。

●英国とEU`加盟各国との人の`移動の自由は終了。英政府は「ポイント制の移民受け入れ制度」を導入。今後はEUから腕の良いスパニッシュやイタリアンのシェフが英国に流れて来ることも難しくなるかもしれない。

●英国籍の人がEU加盟各国で、180日のうち90日以上、相手国での滞在を希望する場合は査証(ビザ)の取得が必要となる。

●免税店でのショッピングが復活する。EU加盟国から英国に帰国する人は最大でビール42リットル、ワイン18リットル、蒸留酒4リットル、紙巻きたばこ200本を免税で持ち帰ることができる。

●英国への移住を希望するEU加盟国(アイルランドを除く)の市民は、日本を含む世界の他の国と同様、英国の「ポイント制の移民受け入れ制度」の対象となる。

●英国の警察は、EU犯罪記録や指紋、指名手配犯などのデータベースへの即時アクセス権を喪失した。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)