■父親の健康が、生まれてくる子どもの健康に重要な影響を与える可能性があることが分かった。研究者は「妊娠前のカウンセリングにおいて父親の健康状態も軽視すべきではない」と警告している。「インディペンデント」紙（電子版）が報じた。
「人間の生殖（Human Reproduction）」誌に掲載されたレポートによると、男性が肥満や糖尿病、高血圧症、高コレステロール血症といった問題を3つ以上抱えている場合、赤ちゃんの4人に1人以上が子宮外妊娠や死産、あるいは早産となることが分かったという。調査は2009年から2016年にかけて100万人以上の妊婦を対象に米国で実施されたもの。男性がいわゆるメタボだった場合、妊娠期に胎児を失う可能性が高いと報告されている。
研究を主導した米スタンフォード大医学部のマイケル・アイゼンバーグ准教授は「母親の健康状態が胎児の発達に影響を与えることは以前から知られていた。今回の研究結果は、妊娠期に男性の健康状態が悪かった場合にも胎児に多大な悪影響を及ぼすことを示した初めてのものだ」と語った。 英国では毎日平均14人の赤ちゃんが出産前、出産中、出産直後に死亡している事実があるにもかかわらず原因に関する研究はタブー視され、あまり研究されていない現実がある。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
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