もともとロンドン中心部を訪れるのに車を移動手段に選ぶ人を減らして、地球温暖化ガスの増加に歯止めをかけることを目的に導入されたはずの「混雑税congestion charge」。混雑は緩和されず、結局、お金をロンドン市に納めるだけ、つまり税金をとられるだけのシステムと化しているのは全ドライバーが認めるところだ(認めていないのは、サディク・カーン市長ぐらい?)。
3月末から始まった1回目のロックダウン解除が徐々に進められた6月から、この混雑税の金額も値上がりしたばかりか、時間も遅くまで、かつ週末も対象となり、ドライバーの不満はさらに高まっているが、ロンドン市にとってはありがたい増収となっていることを「イヴニング・スタンダード」紙が伝えた。
6月下旬より、混雑税の課される時間帯は夜10時まで延長され、しかも週末もその対象となっている(毎日午前7時~午後10時まで)。15ポンドに値上げされたこともあり、6月下旬以降、2420万ポンドが混雑税として徴収され、1週あたり200万ポンドの増収となっている計算になるという。
現在、ロンドン市は地下鉄・バスを統括するロンドン交通局への財政支援をめぐり政府と激しい攻防を展開中だが、コロナ禍でロンドン交通局が受けたダメージはきわめて深刻。混雑税による増収は今後もロンドン交通局救済のために使われると見られている。せめて週末、日曜日だけでも混雑税の対象からはずしてほしいというような筆者のささやかな願いは当分叶えられそうもない。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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