■ ロックダウンが緩和され、映画館では営業が再開されたものの、厳しい経営状況が続いている。英各メディアが伝えた。
英国で11月に公開予定だった今年の注目映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」。公式ツイッターが10月2日、公開日を2021年4月に延期することを発表した。延期は2度目となる。同作品だけにとどまらず、こうした大きな収益が見込まれる高予算の映画が相次いで公開延期されていることを受け、映画館チェーン「シネワールド」では8日(木)より英国内の店舗を一時的に閉館することを発表。国内でおよそ5500人の職に影響を及ぼすとされる。
英映画館協会(UK Cinema Association)のフィル・クラップ氏はシネワールドの閉館について、「英国の映画館業界が現在直面している問題を表している」と指摘。「7月に営業を再開して以降、来館者が安全に楽しめるような運営ができているものの、注目作品が公開されなければ我々が期待しているほど多くの利用客を得ることはできない」とコメントした。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)