■ 英政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、9月24日からイングランドのレストランやパブの営業時間を午後10時までとするルールを導入した。最初の土曜日となった9月26日夜の様子を英各メディアが伝えた。
新たな門限ルールによりレストランやパブが一斉に午後10時に閉店したことで、各地では閉店後の客らが通りや駅にあふれ、混乱が広がった。
ロンドン中心部のオックスフォード・サーカス駅では、飲食店を後にした人々らがこぞって帰路に着くことになったため、駅に大勢が集まり、ソーシャル・ディスタンシングを維持できない状態となった。地下鉄利用者の話によると、その夜の地下鉄はこの数ヵ月で最も混雑していたという。
また北イングランドの都市リーズでは、オフライセンス・ショップにアルコールを買い求める人が詰めかけ、南イングランドの都市ポーツマスでは多くの人がスーパーマーケットを訪れ、アルコールを購入したとされる。さらに、一度に多くの人がウーバーを利用したことで、料金が2.6%上昇したという。
英国のビール協会「British Beer and Pub Association」では、政府が導入した門限ルールの見直しを呼びかけており、帰宅者が集中しないよう、閉店時間に柔軟性を持たせるべきだと指摘している。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)