現代人は何かと忙しい。特に育児も仕事も頑張る母親ならなおのこと。英国の母親たちは、かつて自分たちの母親がこなしていたようには、家事をこなすことができていないことが改めて指摘されている。「デイリー・メール」紙が報じた。
スキンケア・メーカー「Sanctuary Spa」が1000人の母親を対象に行った調査によれば、回答した母親たちの半数は、自分たちの母親世代は専業主婦が多かったためもっと時間にゆとりがあったと感じていることが判明。特に1970~80年代に母親の働き方が変わったという声が多かった。
母親世代がこなしていた家事のうち、時間がないとして「はしょって」いる家事としてトップに挙げられたのがベッドシーツのアイロンがけで33%。服にあいた穴やほころびを直す、いわゆるつくろいもの(25%)、写真をプリントしてそれを写真立てに飾る作業(24%)などが、忙しさの中で犠牲になっていることが明らかになった。また、6分の1が子供の学校のPTAに参加できていないと答えている。
しかし75%は、子供の重要イベント―学校での出し物や懇親会、運動会などは必ず出席していると回答。何に重きを置いているかがはっきりと分かる結果になった。
さらに、ソーシャルメディアで他のママ友を見て、「他の人は仕事も育児もうまくこなせているのに自分にはできていない」と感じている人が約20%。朝、自分の身支度に使える時間はわずか14分で、メイクアップや髪のセットをしないまま外出する人が25%いることも明らかになった。
調査元は「現代の母親たちは終わりなき『やることリスト』を抱えている」と説明。一方で、他会社の調査では母親の4人に1人が、育児に親の援助が受けられず仕事を辞めなければいけない状態になっているという結果も出ている。
仕事と家事のあいだで板ばさみになっている母親たちも少なくない。自分を責めずに頑張ってほしいものだ。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)