
イングランド史上、チャールズ1世が、在位中に処刑された唯一の英国王として逝去した1649年から、チャールズ2世がイングランド国王として認められ王政復古が達成された1660年までは、イングランド共和国(Commonwealth of England)の時代とされる。同時代、議会派軍を率いて、王党派軍を数々の戦いで破り、みずからは1653年から1658年までの間、「護国卿」を名乗ってイングランドのトップとして権勢をふるったのがオリバー・クロムウェル=肖像画(National Portrait Gallery 所蔵)=であることは、ご存知のとおりだろう。
世界史の授業で「清教徒革命」と習った人も多いはずだが、王党派と、それに対抗する議会派とのあいだで起こった内乱だった。これを制したクロムウェルは独裁者としても知られ、鋼のように強靭な精神の持ち主として「Old Ironsides」と揶揄されたという。しかし、内面では孤独やプレッシャーにさいなまれていたことがある手紙で明らかになったことを「デイリー・テレグラフ」紙が伝えている。
1652年に、クロムウェルがある友人にあてた手紙が、クロムウェルとゆかりの深いケンブリッジシャー、ハンティングドンにあるクロムウェル博物館に展示され、研究者のあいだでクロムウェルの知られざる側面を示すものとして注目を集めている。
その手紙の中で、クロムウェルは「(悩みを打ち明けられる)友人は君ひとりしかいない」「私のために祈ってくれ」などと弱音をはいており、精神的にひどく落ち込んでいる様子が伝わる内容。独裁体制をほぼ確実にしたからこその孤独と葛藤が読み取れるとされている。まさに人生いろいろ、といえそうだが、余談ながらこのクロムウェル、1658年にインフルエンザで落命。59歳だった。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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