黒幕の暴走! ジョンソン首相の右腕、ロックダウン中の大移動に国民は激怒

■ボリス・ジョンソン首相は、「懐刀」と言われるドミニク・カミングス首席顧問がロックダウン中にも関わらず、ロンドンから260マイル(416キロ)も離れたイングランド北部ダラムの親族を訪問していた問題で、「同氏の行動は合法で正しいものだった」と擁護した。英各メディアが報じた。

ジョンソン首相は「(同氏の)妻に新型コロナウイルス感染が疑われる症状があり、幼い息子の世話を頼むために両親や姉妹のいるダラムに向かった彼の行動は責任のある、合法的で誠実なものであり、他に選択肢はなかった」とカミングス氏を擁護した。

これに対し、最大野党の労働党のスターマー党首は「親族を訪問しない、葬儀に参加しないなど、国民が苦しい選択を迫られている中、我々は首相の口からもっと適切な説明を聞く資格がある。私が首相なら、カミングス氏を罷免している」と述べた。また与党保守党内部からも、カミングス氏に辞任を求める声が上がっている。カミングス氏は25日、メディアの取材に対し「自分の行動に後悔は一切ない」と強調し、辞任を否定した。

カミングス氏はオックスフォード大学を卒業後、20年近くにわたって政府や保守党の中枢で活動してきた。2016年、EU離脱を巡る国民投票が行われた際、緻密なデータ分析や巧みな広告戦略を展開。離脱派を勝利に導いたことで「黒幕」として知られるようになった。

取るに足らないと判断した相手は、例え議員であろうと見下し、鼻にもかけない態度をとることから、「ウエストミンスターにはほとんど友人がいない」と言われている。その姿勢はマスコミにも向けられる。

辞任を求める声は高まるばかりだが、ジョンソン首相がどこまでカミングス氏をかばうかにも注目が集まっている。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)