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【英国あるある!】おいらはまるで万引き犯

■ ロンドンの街中には日本のコンビニに相当するテスコ・エクスプレスがある。食料品や飲料、レディミールから日用品まで一通り揃うので便利だ。そこでつい先日体験した英国あるあるをご紹介しよう。

ソーホー地区、ディーンストリートにあるテスコにて。豚や鶏肉、野菜、その他を籠に入れ、セルフでピッピと精算した。最後にマシーンが「レシートいりますか?」と聞いてきた。牛乳やパン程度しか買わないことが多いので日ごろはレシートを受け取らない。この日も受け取らずに店を出た。

突然「ピーピーピー」と耳障りな警告音。警備員が飛んできた。袋の中の商品を見せろと言う。見せるとお肉のパックに「Secured」と刻印された黄色いステッカー。そこに仕込まれている万引き防止用チップが反応したようだ。

「レシートは?」と聞かれたので「ない」と答えた。「ではどうやって支払いの証明をするのか」と問われた。グーの音もチョキもパーも出ない。「誰か君が支払いしたことを証明できる人はいるか」と尋ねられた。いる? そんな人? アリバイの証明ができない。痴漢の冤罪ってこんな感じか? すると警備員は「君を目撃したスタッフはいるか」と聞く。「精算エリアにいた女性スタッフと目があった」と答えると、その女性の元へと連れて行かれた。警備員は女性に「この男性を覚えているか」と尋ねた。女性は私の顔を見て小さく頷いた。覚えられやすい顔で良かった。それがなぜ支払いをしたかの証明になるのかは分からないが警備員は「行っていい」と言った。やったぜ。逆転無罪を勝ち取ったぞ。もともと冤罪だけど。

警備員は最後に「次からはちゃんとレシートを受け取りなさい」と客に向かって上から目線でお説教。さすがに私も堪忍袋の緒が切れ「こういうことがあるのならレシートいりますか? などと聞かずに全員にレシートを出すべきであろう」と逆説教の速射砲を浴びせている自分を夢見たが、英語は浮かんでこないは度胸はないわでコクンと可愛く頷いてその場を辞した。ちくしょーん。

肉泥棒を見るかのような人々の視線が痛かった。楽しいロンドン、愉快なロンドン。こんなのあるある日常の風景。みなさん、ガム1個でもちゃんとレシート受け取りましょうね。さもなくば損するのはいつだってあなた。 (千鳥足)

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)