【新型コロナ】お客さんが来ない!ロンドン中華街に大きな試練

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■ 旧正月を祝う赤いランタンが揺れる、ロンドンの中華街。例年であれば、一年のうちで最も活気づく時期だが、1月31日に英国で第1号となる新型コロナウィルス感染者が確認されて以降、客足が減り、窮地に立たされている。英各メディアが報じた。

中華街は今、閑古鳥が鳴いているだけではない。中国人や東洋人をターゲットにした差別行為も報告されている。ある中国人は、マスクをして歩いていると両手で目を吊り上げる差別的ジェスチャーでからかわれたという。また、マスクをつけてバタシーのスーパーで買い物をしていた中国人女性2人が突然、年配の白人女性に「なんであなた、ここにいるの? 国に帰りなさい。ウィルスをこの国に持ち込まないで!」と怒鳴られ、床に押し倒されたという。

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マスクはつけない

中国や日本では、予防のためにマスクをつけるのは普通のこと。しかし、英国ではマスクは「感染者」がつけるものとの認識がある。今回のことで、英国でもマスクに対する考えが変わる可能性もあるが、現状ではマスクをつけて道を歩けば「私は感染者です」と宣言しているようなもの。日本の「普通」はここでは通用しないので注意が必要だ。また、中華レストランの一部では、他の客が嫌がるためマスクをつけている人の入店を断っているともいう。
中華街中央にあるレストランのマネージャーは「予約のキャンセルが相次いでいる。状況は厳しくなる一方だ。これ以上悪化したら多くの店が手遅れになるだろう」と不安そうに語った。
今週月曜のランチ時、ジャーニー記者が中華街を歩いた。ジェラードストリートは、上の写真のように閑散としている。店内を覗くと、どの店も客の入りは3割程度だ。さらに一歩、中華街を離れてソーホー地区を歩いても、閑散とした飲食店が目につく。今は密閉された空間で見知らぬ他人と同じ空気を吸うことに抵抗を感じている人が多いのかもしれない。過剰な反応とも思う半面、その心情は理解できる。一日も早く事態が収束に向かうことを願わずにはいられない。加油、中華街。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)