サウジアラビアの皇太子、草間彌生氏のカボチャを550億円で購入したものの…

■サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、マイアミ現代美術館(ICA Miami)にて開催中の草間彌生氏のエキシビションで展示されているカボチャのインスタレーション作品「All the Eternal Love I Have for the Pumpkins」を約550億円で購入。ところが、所有権問題で裁判沙汰になっていることが分かった。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。

皇太子が購入したのは、草間氏の代表作「ミラールーム(かぼちゃ)」シリーズの最新作で、鏡張りの空間に黒い水玉模様があしらわれた無数の黄色のカボチャが置かれたもの。皇太子は2017年にレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作で『男性版モナリザ』と呼ばれる絵画「Salvator Mundi(救世主)」を、オークションにて約510億円(当時)で落札して、大きな話題となった。
ただ問題となっているのは、この草間氏の作品の所有権。マイアミ現代美術館で開かれているエキシビションは、ロンドンの「Inigo Philbrick Gallery」が協賛しており、同ギャラリーは2015年からドイツの投資会社「Fine Art Partners」とパートナーシップ契約を結んでいる。「Fine Art Partners」によると、2017年に同社がこの草間氏の作品を約4億円で購入していたにもかかわらず、ギャラリー側が勝手にサルマン皇太子に転売したという。「Fine Art Partners」は契約違反として、同ギャラリーを介して購入した草間氏の作品を含む全美術品(約15億円)の返還を求めている。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)