世界的人身売買組織が介入か…冷凍コンテナに39遺体

モーリス・ロビンソン被告(左)と、39人の遺体が発見された大型トラック(いずれも被告のFacebookより)。

■ イングランド東部のエセックス県で、大型トラックの冷凍貨物コンテナの中から不法移民とみられる39人の遺体が見つかった事件で、地元警察は当初、死者は全員中国人と発表していたが、少なくとも6人のベトナム人が含まれている可能性が指摘されている。BBCほか、英各メディアが報じた。

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亡くなった39人のうち、8人は女性とみられる。遺体はチェルムスフォードのブルームフィールド病院に搬送され、司法解剖が続いている。エセックス警察は過失致死罪の疑いでトラックの運転手、北アイルランド籍のモーリス・ロビンソン被告(25)を逮捕した。同被告は世界にネットワークを持つ人身売買グループの一員である可能性がある。
警察の調べでは、トラックはアイルランドの首都ダブリンを出てウェールズの港湾都市ホリーヘッドに到着。一方、冷凍貨物コンテナはベルギーのゼーブルージュ港から船に積まれ、23日深夜、テムズ河沿いのバーフリート港に運び込まれたという。
ロビンソン被告は、このコンテナをトラックに積んで港を出発。同日午前1時半頃、ロンドン近郊グレイズにある工業団地で被告がコンテナを開けたところ、折り重なって倒れている人々を発見。通報で駆け付けた救急隊員が遺体を確認した。冷凍庫は完全密閉型で外から空気が入ることはなく、犠牲者たちはマイナス25度という冷凍庫内に閉じ込められたままゆっくりと窒息、凍死していったと考えられる。
犠牲者の一人とみられているベトナム国籍のレ・ヴァン・ハさん(30)がヨーロッパに向かったのは3ヵ月前。レ・ヴァン・ハさんの父親は土地の一部を抵当に入れ、2万ポンドを密入国斡旋業者に支払った。斡旋料は一人につき1万~3万ポンドで、金額が高いほどVIP待遇が得られるという。英国には確固としたしたベトナム人コミュニティがあり、ネイルサロンやレストラン、農場などの仕事に就くことができると言われ、密入国先としては人気が高いとされる。
遺体が発見されたトラックは約100人の不法移民を運んでいた3台のトラックのうちの1台だったという情報もあり、エセックス県警が捜査を進めている。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

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