サービス最低なのに?鉄道運賃、またまた上がる!

■ 遅延やキャンセル、行先の突然変更等々、英国の鉄道事情については、もはや嘆くことすらエネルギーの無駄使い。しかしサービスの向上はまったく見られないにもかかわらず、2019年1月2日から鉄道料金が3・1%値上がりすることが発表され、通勤者の強い怒りをかっている。BBCなどが報じた。

2018年1月の値上がり率3・4%は下回るとはいえ、3・1%の値上がりは家計にとって大きな打撃。ロンドンへの通勤を例にとると、レディング~ロンドンの1ヵ月定期で13ポンドの値上がり、ブライトン~ロンドンでは同14ポンドのアップで、軒並み年間で150ポンド余りもの値上がりとなる計算という。
鉄道業界組織「Rail Delivery Group」(RDG)では、こうした値上げによる増益分の一部はサービス向上のために使われると説明。2021年までに7000車両を新しく導入、6400本の増便を可能にする予定としているが、果たしてこれが守られるのかは全くの未定。

ロンドン地下鉄・バスも値上げ

ロンドン交通局でも2019年1月から、一部値上げを予定している。ただ、一部運賃は2020年まで据え置きとなることが強調されており、ぬかよろこびさせられそうになるので注意が必要。据え置きになる運賃の例は次の通り(「キャップ」は合計乗車運賃がある金額に達すると、それ以上、どれだけ乗車しても加算請求されない仕組み)。
・バス…1回乗車=1・5ポンド、1日キャップ=4・5ポンドで据え置き
・バス&トラムパス…7日、1ヵ月、年間、いずれも据え置き
・地下鉄、DLR、オーバーグラウンド…いずれも「ペイ・アズ・ユー・ゴー」(単発)乗車の運賃はピーク、オフ・ピークともに据え置き
一方、値上がりするのは、大人運賃の1日キャップ(20~60ペンス値上がり。乗車ゾーンによって値上げ金額が異なる)、トラベルカード(「定期」にあたる)は1週間、1ヵ月、年間といずれも3・1%の値上げで、定期的に地下鉄を利用する通勤・通学者に負担が大きい形になっている。弱者への負担は極力軽くしている、と言い逃れしようという魂胆が透けて見える、いやらしい値上げの仕方と言わざるを得ないだろう。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)