■ オンライン上でのカスタマーサポートとして、導入する企業が増えている「ライブチャット」機能。しかし、この機能を使うことによってプライバシー侵害の危険性があることが判明した。「デイリー・メール」紙が報じた。
テクノロジーやデジタル機器情報を扱うサイト「Gizmodo」によると、最新のライブチャットには「real-time typing view」機能が導入されており、カスタマーサービス担当者は、顧客がメッセージを送信する前に何を入力しているか見ることができるという。
この問題は、あるマットレス会社のライブチャットで、メッセージの送信前に「いま入力しているメッセージが読めますか?」と尋ねたところ、カスタマーサービス担当者から「読めますよ」と返答があったことで発覚した。
ほかにも、ニュースサイト「Hmm Daily」で、ある製品についての質問を送信した後、わずか1秒でその製品の詳細な推薦理由が返されたケースなどがあった。
「real-time typing view」機能によって、顧客からの質問に迅速に答えることができるようになり、サービスの向上に役立つとされているが、ほとんどの利用者がこの機能の存在を知らないため、プライバシーの侵害に当たるのではないかと問題になっている。
また、顧客がアクセスしているウェブページをサイト側が確認したり、それらの通知を受け取ったりできる機能もあるという。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)