■医師の資格を持たない女がNHS(国民健康保険)で精神科医として22年間も働いていたことが発覚し、大騒ぎとなっている。「デイリー・メール」紙など各メディアが伝えている。
問題のニセ医者はゾリア・アレミ受刑者(56)。ニュージーランドのオークランド大学出身の医師と偽り、1995年から22年もの間、NHSで精神科医として働いていた。実際には大学を1年で退学していたという。NHSで診療した精神疾患患者は数千人に上るとみられている。
資格詐称が発覚したきっかけも詐欺だった。認知症の患者の遺言書を偽造して130万ポンドの不動産をだまし取ろうとしたために逮捕され、芋づる式にこれまでの嘘が明らかになった。現在は詐欺罪で5年の懲役刑に服しているという。医師管理機関「The General Medical Council (以下GMC)」は、1990年代の医師の資格審査が不十分であったことと、結果として患者を危険にさらしたことについて謝罪した。
通常、英国外で医師資格を取得した外国人医師には英国内で2つの資格試験に合格することが義務付けられる。しかし、アレミ受刑者が働き始めた1990年代は、英連邦内で指定を受けた国で医師資格を取得していた場合、この資格試験が免除されていた。GMCは、「2003年以降は英連邦出身者に対する優遇措置は廃止され、現在では以前よりも厳しく資格の確認が行われているため、同じような不祥事は起こらない」と強調している。しかし、以前の規定下で働き始めた外国人医師約3000人については改めて資格の再確認が必要となり、大至急調査中だという。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
























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